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[plamo:14778] locale(Re: Re: JustSystem JustArks　動作について)

こじま＠NHK ラジオの「ラジオ英会話 Let's speak」の講師って、岩村圭南さ
んだったのか、、です。

# ラジオで聞いてると最初の自己紹介が「岩村ケイ なんです」と聞こえて、
# ずいぶん軽いノリの人だなぁ、と 4月から思いこんでいた、、(苦笑)

From: naomijj@hi-ho.ne.jp
Subject: [plamo:14776] Re: JustSystem Just Arks　動作について
Date: Tue, 16 Jul 2002 22:48:37 +0900

> > ここだけですが、、、
> > LC_* をすべて設定するという意味だったと思います。
> > 
> > man setlocale
> 
> LCとは、ロケールの意味なのですね。（だと思う）
> それで、ALLですから
> すべてのロケールに日本語eucを割り付ける ですね。
> ロケールとは、キー入力や表示出力の部分のことだと思っているのですが、
> 全然違って解釈していたり・・・・

このあたりが参考になるかな？

http://www-6.ibm.com/jp/developerworks/linux/linux_global.html

引用すると

LC_ALL      全てのカテゴリーを設定 
LC_CTYPE    文字に関する情報 
LC_COLLATE  文字の照合順番に関する情報 
LC_MONETARY 金額フォーマットに関する情報 
LC_NUMERIC  数値フォーマットに関する情報 
LC_TIME     時間フォーマットに関する情報 

ということで、NLS(Native Language Support)の機能としては、これらを環境
変数で独立に利用できる(コマンドのメッセージは日本語で出すけど、金額の
表示形式は英国式にして、日時の表示形式は米国式にする、等)けど、LC_ALL 
を指定すると、それら個別の設定よりも LC_ALL の値を優先して使用する、っ
て話です。

ちなみに、上記 LC_ALL から LC_TIME までは POSIX(だったか？)の仕様で、
glibc-2.2 系では上記に加えて LC_ADDRESS とか LC_NAME、LC_PAPER 等の 
ISO(だったか？) の拡張仕様までサポートしています。

# ほとんど意味ないし多分何も使ってはいないんだけどね(苦笑) > 拡張部分

ついでに書いとくと、各国語のフォントの定義が /usr/share/i18n/charmaps/ 
以下にあって(日本語だと EUC-JP.gz)、

<U3041>     /xa4/xa1     HIRAGANA LETTER SMALL A
<U3042>     /xa4/xa2     HIRAGANA LETTER A
<U3043>     /xa4/xa3     HIRAGANA LETTER SMALL I
<U3044>     /xa4/xa4     HIRAGANA LETTER I
<U3045>     /xa4/xa5     HIRAGANA LETTER SMALL U

こういう感じでデータが並んでいます。確か最初の U3041 の部分が Unicode 
で、/xa4/xa1 が EUC の「ぁ」の文字コードを示す対応表になっています。

# ちゃんと調べたわけではないので嘘かも知れぬ。。

一方、locale の定義ファイルは /usr/share/i18n/locale/ にあって(日本語
だと ja_JP)、こっちは

jhira   <U3041>;<U3042>;<U3043>;<U3044>;<U3045>;<U3046>;<U3047>;<U3048>;/
        <U3049>;<U304A>;<U304B>;<U304C>;<U304D>;<U304E>;<U304F>;<U3050>;/
        <U3051>;<U3052>;<U3053>;<U3054>;<U3055>;<U3056>;<U3057>;<U3058>;/
        <U3059>;<U305A>;<U305B>;<U305C>;<U305D>;<U305E>;<U305F>;<U3060>;/
        <U3061>;<U3062>;<U3063>;<U3064>;<U3065>;<U3066>;<U3067>;<U3068>;/

こういう感じで「jhira(平仮名)に分類される文字コードは <U3041> からの部
分だよ」という風に記述されています。

一方、日時の記述の LC_TIME の部分は

LC_TIME
abday   "<U65E5>";"<U6708>";"<U706B>";"<U6C34>";"<U6728>";"<U91D1>";"<U571F>"

day     "<U65E5><U66DC><U65E5>";"<U6708><U66DC><U65E5>";/
        "<U706B><U66DC><U65E5>";"<U6C34><U66DC><U65E5>";/
        "<U6728><U66DC><U65E5>";"<U91D1><U66DC><U65E5>";/
        "<U571F><U66DC><U65E5>"

のようになっていて、abday(短縮した曜日)として使う文字は <U65E5>,
<U6708>,, (日、月、火、水、、)、day(通常の曜日)として使う文字は 
<U65E5><U66DC><U65E5>(日 曜 日)、<U6708><U66DC><U65E5>(月曜日)、という
形で登録されています。

メンドくさいけど、こういう定義をしておいて、プログラムで曜日を表示させ
る場合も printf("%s", abday[0]); と言う感じで使えば、LC_TIME の切り替
えだけで世界各国の表示形式に対応できる、というのがロケール(というか 
NLS 機能)を使う意味ですね。

これらの charmap(文字コード定義)ファイルと locale(各言語の書式定義ファ
イル)から機械可読な形の locale data を作るのが localedef というコマン
ドです。Plamo では手を抜いて日本語の locale data しか作っていないので、
興味ある人は各国語の locale を作って試してみてください。

# うーぬ、、localedef って man ページが無いなぁ、、info ファイルしか用
# 意されてないんだっけ。。

なお、localedef で作成される locale data は /usr/share/locale ディレク
トリ以下の各国語ディレクトリに配置しますが、

% ls -F /usr/share/locale/ja_JP.eucJP
LC_ADDRESS  LC_CTYPE           LC_MEASUREMENT  LC_MONETARY  LC_NUMERIC  LC_TELEPHONE  man/
LC_COLLATE  LC_IDENTIFICATION  LC_MESSAGES/    LC_NAME      LC_PAPER    LC_TIME

このうち LC_MESSAGES はディレクトリになっていて、ここにはそれぞれのア
プリケーションが利用するメッセージカタログが配置されるので注意してくだ
さい。

# 例えば de (ドイツ語)の locale data は用意してないけど、fileutils と
# かのメッセージファイルはパッケージと一緒に入るので、setenv LANG de 
# とかすると、自前のメッセージファイルを持っているコマンドの出力は
# ドイツ語になるけど、そうでないのは英語のままという状況になります。

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こじま
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[plamo:14775] Re: JustSystem Just Arks　動作について, Takashi Yamashita
[plamo:14776] Re: JustSystem Just Arks　動作について, naomijj
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