前のページ 次のページ 目次

11. Plamo Linux Linux のテスト方法

本節では Plamo Linux をインストールした後にまず設定すべきことについて説明 します。

11.1 X ウィンドウの設定

「お勧め」パッケージを使い、各ビデオカード用のサーバと VGA16 用のサーバ が正しくインストールされていれば、XF86Setup というグラフィカル な X ウィンドウ設定用ツール使えます。root でログインし、 XF86Setup を実行してください。

Plamo Linux の附属のカーネルには PS/2 用のドライバも組みこんでいるので、 PS/2 マウスもそのまま使えるはずです

XF86Setup は、"mouse"、"video card"、 "display" "others" の 4 種の設定をすることが可能 で、それぞれ適切なものをメニューから選んでください。

設定が終われば "Done" をクリックして終了すると、設定したモー ドで XF86 3.3.2 のサーバが実行され、画面が表示されます。そのままでよけれ ば "OK" を押してその設定を書きこみ、微調整が必要ならば "xvideotune" を選択して、周波数やタイミングを調整してみてく ださい。

このあたりの設定は JF の XF86 に関連する文書 (/usr/doc/JF/XF86.README)が参考になるでしょう。

11.2 一般ユーザの登録と Plamo Linux 環境のテスト

システムのインストールと X ウィンドウの設定が終われば、次に、自分自身 を一般ユーザを登録します。root 権限での作業は思わぬミスがシステムの破 壊を招くことがあるので、可能なかぎり root 権限での作業は少なくして、一 般ユーザ権限で使うようにしましょう。

Plamo Linux では adduser コマンドを改造して、日本語で設定できる ようにしていますので、ぜひお試しください(残念なことに、実際に新規ユーザ を登録する useradd コマンドは C のプログラムなので修正していません。その ため、登録の最後の段階では英語で Full name 等が尋ねられます)

Plamo Linux が元にしているSlackwareでは shadow password を使っているた め、/etc/passwd や /etc/group のフィールドが多少変更されています。その ため新しいグループの登録も /usr/sbin/groupadd コマンドを使っ てください。/etc/group を手で修正した場合、そのグループのユー ザを登録しようとするとエラーになるという例が報告されています。

新規ユーザを登録すると、自動的にそのユーザのホームディレクトリ に .emacs .cshrc.fvwmrc といった環境設定ファ イルがコピーされ、Mail/Sample/ というディレクトリ が作成されます。

ここでコピーされるのは、私がよく使っている環境設定ファイルのみなので、 それ以外の設定が必要な場合は/etc/template/PJE/home/pje/にある環 境設定ファイルの例をご利用ください。

いったんログアウトして、新しく登録したユーザでログインし直してみてくださ い。新規ユーザ宛にメールが届いていると思います。このメールは MIME のマル チパートエンコーディングになっているので、X ウィンドウを開き、mule + Mew を使ってメールを読んでみましょう。

これらの例は「お勧めパッケージ」を使ってインストールしていることを前提に していますので、メニュー形式などでインストールした場合、必要なソフトウェ アがインストールされていないことがあるかも知れません。また「お勧めパッケー ジ」でも "minimum" を選んだ場合は必要なソフトがインストール されないため以下の例は適用できません。

"mule -f mew" で Mew を起動すると、Mew が自動的にメールを取 りこんできます。space キーを押して順に見ていきましょう。Mew は自動的に MIME メールをデコードし、xvghostscript(gv)を使って 表示してくれます。Linux のロゴやロゴを含むメッセージが表示されれば、xvgv(ghostscript), gs は正しく動いています。

次に、Sample/ ディレクトリに移動します。このディレクトリには、 TeXxdvi をテストするためのファイルを用意しました。

"mule texdemo.tex" で texdemo.tex ファイルを開いて ください。texdemo.tex を開くと、自動的に yatex モードになり、 C-c, t, j で TeX のコンパイル、C-c, t, p で xdvi を使ったプレビュー などができます。ファイルの指示に従って、texdemo.tex をコンパイ ルして dvi ファイルをを作成し、xdvi を使って表示させてください。 正しく表示できれば、muleTeXghostscript はきちんと動いています。

これらのテストがうまく行けば、Plamo Linux は正しくインストールできている ようです。mule で物書きをするなり、ゲームで遊ぶなり( Plamo Linux の遊び方章参照)、pppconfig で PPP の設定をして( PPP の設定章参照)インター ネットへ乗りだすなり、お好みのスタイルでお使いください。


前のページ 次のページ 目次