[plamo:33636] Re: kernel update でmount /dev/xx /boot/efi できない

[KOJIMA Mitsuhiro]

こじま＠ようやく年度末作業のキューが掃けてきた，です．

From: 山本 伸一 <beniya@xxxxxxxxxxxxxx>
Subject: [plamo:33635] Re: kernel update で mount /dev/xx /boot/efi できない
Date: Sun, 04 Apr 2021 16:31:18 +0900

>> 　grub.cfg編集するためのマウントは必ず
>> 　updatepkgの前にやっておいてください
>> 
> ここら辺の仕組みが良く分かっていない・・・・
> これはMBRの時は関係ないかもしれないけど、EFIの時は必須という事ですね。
> まだまだ初心者の域を出ないようで、申し訳ないです。

EFIブートの場合，EFI System Partition(ESP)という専用のパーティションを
用意して，そこに必要なファイルを置くようになっています．
この ESP は FAT32 形式で作成することになっていて，
Linuxでは vfat.ko というカーネルモジュールを使ってマウントするものの，
Linux 環境で FAT32 のパーティションをマウントすることはあまり無いので，
通常，vfat.ko というモジュールは読み込まれていません．

一方，例えば，kernel-5.4.33-x86_64-B1.txz をインストールしている環境で，
# updatepkg kernel-5.10.4-x86_64-B1.txz を実行すると，
/lib/modules/5.4.33-plamo64/ というモジュールのあるディレクトリを
削除してから，/lib/modules/5.10.4-plamo64/ を展開するので，
その状態で # mount -t vfat /dev/sda2 /boot/efi みたいに ESP をマウント
しようとしても，すでに 5.4.33 用の vfat.ko は無くなっちゃっていて，
"Ouch !" ということになってしまいます．

このような場合，インストール用の DVD なり USB からブートして，
古いカーネルパッケージ(5.4.33)を展開し，その環境で再起動して
ESPをマウントするなり，インストール用の環境から HDD 上の
root partition と ESP をマウントし，そこへ chroot して
grub.conf を作り直すみたいな作業が必要になります．

このトラブルは手元で何度もやらかしたことがあるので(苦笑)，
最近では kernel_210303-5.10.19-x86_64-B1.txz のように，
パッケージ名に日付けを入れて，updatepkg しても古いバージョンは
削除しないようにしています

その結果，複数バージョンのカーネルが /boot 以下に存在することになるけど，
grub-mkconfig はバージョン番号を見分けて，最新のカーネルをデフォルトに
登録してくれるみたい．

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こじま