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[plamo:29286] Plamo-4.5b1テスター募集のお知らせ
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From:KOJIMA Mitsuhiro
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Date:Sun, 24 Aug 2008 23:14:48 +0900 (JST)
- Subject: [plamo:29286] Plamo-4.5b1テスター募集のお知らせ
- From: KOJIMA Mitsuhiro <kojima@xxxxxxxxxxx>
- Date: Sun, 24 Aug 2008 23:14:45 +0900 (JST)
こじま@やっと朝晩は涼しくなってきたなぁ,,です.
北京オリンピックも無事終り,そろそろ夏休みの宿題の追い込み時期になって
きたので(笑),Plamo-4.5b1 も広くテストしてしてもらう段階に入ろうかと思っ
ています.
今回のリリースは,バージョン番号(4.5)が示しているように,前の安定版
(4.22)からはかなり大きく手を入れています.そのため,不安定だったり調整
不足だったりする部分が多々残っており,β1 と銘打ってはいますが,実質は
αの後半くらいで,まだ機能追加や変更が行なわれることをご理解の上,テス
トにご協力いただければ幸いです.
DVD/CD イメージは ftp://plamo.linet.gr.jp/pub/ 以下で,
-rw-r--r-- 1 kojima users 2.7G 8月 24日 18:19 plamo-4.5-b1.dvd
-rw-r--r-- 1 kojima users 684M 8月 24日 18:21 plamo-4.5-b1_01_grub.iso
-rw-r--r-- 1 kojima users 685M 8月 24日 18:22 plamo-4.5-b1_01_isolinux.iso
-rw-r--r-- 1 kojima users 597M 8月 24日 18:23 plamo-4.5-b1_02.iso
-rw-r--r-- 1 kojima users 714M 8月 24日 18:25 plamo-4.5-b1_03.iso
-rw-r--r-- 1 kojima users 689M 8月 24日 18:26 plamo-4.5-b1_04.iso
これくらいのサイズになっています.DVD は 1枚,CD は 4枚組みで,CD の構
成については後述します.
○過去のバージョンからの大きな変更点
・インストール時のディレクトリ構成の変更
インストール時のディレクトリ構成を大幅に見直して,「お勧めメニュー」
的な考え方から,機能(カテゴリー)ごとに切り分ける形式に変更しました.そ
の結果 plamo/ 以下のディレクトリ構成と,各ディレクトリに必要な HDD 容量
は以下のようになっています.
00_base: Plamo Linux 必須環境
01_minimum: Plamo Linux 基本環境: (00_base 込みで)1.2GB
02_x11 X11: ウィンドウシステム: 0.7GB
03_ext: デスクトップ環境用の共通ライブラリ等: 1GB
04_xfce: XFce4 デスクトップ環境: 0.1GB
05_kde: KDE4 デスクトップ環境: 1.6GB
06_gnome: GNOME2 デスクトップ環境: 1GB
07_tex: 版組みシステムpteTex3: 0.4GB
08_kernel: Linux カーネルのソースコード: 0.4GB
09_webdb: Webアプリ用プラットフォーム: 0.3GB
10_gis: 地理情報システム: 0.1GB
11_ooo: OpenOffice.org 2.4: 0.4GB
これらのうち,00_base はルートパーティションのディレクトリ構成や glibc2,udev 等,
Plamo Linux の起動に必須のパッケージで,選択の余地なくインストールされます.
01_minimum は GUI(X ウィンドウ)を使わない環境で,GCC の基本部分(gcc +
g++)や binutils, perl/python/ruby/tcl といった開発環境,emacs エディタ,
ghostscript/gutenprint 等のプリンタ回りなど,GUI 以外の基本環境が含まれ
ます.リモートターミナル等で GUI が不要な場合はここまででも使えると思います.
# 個人的には LFS に便利かと思っていたり(笑
02_x11 は X11R7.3 環境の基本部分で,gtk2 や firefox3 なども含みますが,
afterstep/qvwm/twm 等,デスクトップ統合環境以前のウィンドウマネージャを
使う環境になります.
03_ext は XFce/GNOME/KDE といったデスクトップ環境が利用するライブラリ群
や使用頻度のそれほど高くないコマンド(gcc-java とか gcc-fortran とか)を
収めています.
04_xfce は XFce4 デスクトップ環境で,バージョンは Plamo-4.22 と同じ
4.4.2 のままです.
# その分,一番安定していると思ふ
05_kde は最新の KDE-4.1 環境です.KDE4 系では,全く新しいデスクトップ環
境を目指して,Plamo-4.22 の KDE3 からは Look & Feel も含め大きく変化し
ています.ただ,新しい取り組みが多い分,多少不安定だったり,文字コード
等の調整ができていない部分が残っているようです.
06_gnome は Garnome-2.22 ベースの GNOME 環境で,GNOME 的には GNOME2 系
の漸進的なリリースのため,Look & Feel 的には Plamo-4.22 のころとそれほ
ど変っていませんが,内部的にはいろいろ新しい機能が取り込まれています.
07_tex は pteTeX3 版組みシステムです.
08_kernel は kernel-2.6.25.16 のソースコードです.
# 当初は 2.6.26.2 を使っていたけど,vmware が動かなかったり ivtv モジュー
# ルが刺さったりするので,急遽 2.6.25.16 にダウングレードしました.
09_webdb は,contrib/{Database,WWW} にあったパッケージで,PostgreSQL を中心に,
Apache や PHP が連携した Web アプリを作るための環境です.
10_gis も contrib/GIS にあったパッケージを移動して,grass や mapserver
といった地理情報システムパッケージになっています.
11_ooo は OpenOffice.org を rpm から tgz に変換したパッケージで,OOo の
バージョンは 2.4 になっています.
これらのディレクトリ間には依存関係があり,04_xfce 以降のカテゴリーを選
択すると 03_ext が自動的に選択され,03_ext を入れるには 01_minimum,
02_x11 が芋づる式に選択される,という設定になっています.
これらカテゴリーを選択した上で,インストールモードとして「カテゴリー単
位でのインストール」か「個々のパッケージを選択」が指定でき,前者(カテゴ
リー単位)を選べば,上記それぞれのディレクトリのパッケージが全てインストー
ルされます.後者(パッケージ選択)を選べば,各ディレクトリのパッケージ単
位にインストールの可否を指定できます.
「パッケージ選択」を選べば,インストールするパッケージの細かい調整が可
能ですが,ライブラリ等の依存関係に精通している人以外は「カテゴリー単位」
で全部入れてしまう方が安全でしょう.
・CD イメージの構成
上記のようなディレクトリ構成の変更によって,CDイメージの構成も変更する
必要が生じました.現在,CD は 4 枚構成になっており,各カテゴリーは
CD1: CD ブート,00_base, 01_minimum, 02_x11
CD2: 03_ext, 04_xfce, 07_tex, 08_kernel
CD3: 05_kde
CD4: 06_gnome, 09_webdb, 10_gis, 11_ooo
という配置になっています.なお,CD1 のみ,CD ブート部に grub を使ったイ
メージと isolinux を使ったイメージの 2 種を用意しています.
# 全体で 2.7GB ほど.最近はメディアも安くなったので,全部入った DVD 1
# 枚を使う方が簡単だと思ふ.
・HDD 使用量の増加
上記のような変更によって,パッケージ選択の粒度がかなり荒くなったので,
インストールに必要なディスク容量は以前のバージョンに比べて大きく増加しています.
大体の必要容量は記しておきましたが,非デスクトップ環境の X を使うレベル
で 3GB,Xfce/GNOME/KDE のいずれかを使うには 5GB くらい必要でしょう.全
部入れようとすると 8GB 程度必要になると思います.また,インストール時に
使用する ramdisk の容量も(カーネルサイズの増大で)大きくなっているので,
128MB 程度のメモリ環境では動かないと思います.
# 最近は HDD も 1 台で TB の時代だし,ノート PC のメモリも GB の時代な
# ので,あまりサイズの足枷を気にすることもないかと.
・ext4dev ファイルシステムに対応
現在開発中の ext4 ファイルシステムも使えるようにしてみました.このファ
イルシステムは現在も開発が進行中のため,名称は ext4dev になっています
(安定したら ext4 に変わるらしい).
ext4 fs は ext3 fs までに比べて内部構造が大きく変更されているため,
ext4 形式のパーティションを ext3 形式でマウントすることはできません.
また ext3 形式のパーティションを ext4 に対応した(Plamo デフォルトの)カー
ネルでext3 形式でマウントしても,そのパーティションに書き込むと,ext4
の追加機能がスーパーブロックに書き込まれてしまい,ext4 非対応の環境では
マウントできなくなるそうなのでご注意ください.
・uid/gid の振り直し
従来,必要に応じて適当に割りあてていたシステムアカウント用の uid/gid を
連番に振り直しました.
/etc/passwd
pop:x:16:12:Pop Account:/dev/null:/bin/false
wnn:x:17:1:Wnn:/usr/lib/wnn:
sshd:x:18:18:sshd privsev:/var/empty:/bin/false
ftp:x:19:FTP server:/home/ftp:/bin/bash
polkituser:x:21:21:PolicyKit daemon:/dev/null:/bin/true
avahi:x:22:22:Zeroconf daemon:/dev/null:/usr/sbin/avahi-daemmon
gdm:x:23:23:GNOME Display Manager:/dev/null:/bin/true
haldaemon:x:24:0:Hal daemon:/dev/null:/usr/sbin/hald
www:x:31:31:Apache httpd:/dev/null:/bin/bash
wadm:x:32:31:Apache httpd admin:/dev/null:/bin/bash
guest:x:999:100:guest:/dev/null:/bin/true
pcguest:x:999:100:guest:/dev/null:/bin/true
/etc/group
sshd::18:
ftp::19:
utmp::20:
polkituser::21:
avahi::22:
gdm::23:
netdev::24:
stb-admin::25:
audio:x:26:
pgsql::30:
apache::31:
システムアカウントで作成したファイルやディレクトリを流用する場合などは
ご注意ください.
・contrib 以下のリセット
ftp サーバの Plamo-4.5 のツリーには contrib ディレクトリが残っています
が,contrib 以下はメンテされていないパッケージが多いので,Plamo-4.5 に
合わせて一度リセットしようと考えています.そのため,CD/DVD には
contrib ディレクトリは含まれていません.
○既知の問題点
以下のような問題が判明しています.解決方法等をご存知の方はぜひ御教授く
ださいませ.
・ネットワークの設定は tradnet のみ.ただし,動くけど rc.inet1 あたりで
エラーメッセージが出る
# Planet は udev 対応になっていないので使えません.
・KDE の新しいファイルマネージャ(dolphin)が不安定
SMB 等のネットワーク上の日本語ファイル名が正しく表示できません.
# UTF-8 決め打ちなのかなぁ?
サイドペインの文字化けは ・~/.kde/share/apps/kfileplaces/bookmarks.xml が,
ヘッダーでは UTF-8 と宣言しているのに中身は EUC-JP になっていることが原因のようで,
この XML ファイルを nkf -w8 等で UTF-8 化すれば解決する模様
・KDE 環境で起動した OOo に scim-bridge で入力できない.
Konqueror や Konsole では scim-bridge が動くのだけど,OOo だと ctrl +
space を押しても scim-bridge が起動しない.OOo に付属のライブラリあたりで
食い合わせ問題でもあるのかな?
・XFce-4.4.2 のファイルマネージャ(Thurnar)から日本語を含むパス名を外部
コマンドに渡すと URI エンコードされるので,外部コマンド(例えば
vlc/mplayer) ではファイル名を正しく認識できない
# vlc ではファイル名は理解できないけど,パス名までは理解しているようなのが謎
・gmplayer で euc-jp なファイル名が使用不可
# Windows 版がある関係か shift-jis は使えそうなだけにちょっと悔しい :-P
・GNOME 環境で一般ユーザから CD や USB を使いたい場合は,
/etc/PolicyKit/PolicyKit.conf に
<match user="ユーザー名">
<return result="yes"/>
</match>
といった設定を追加する必要あり.
・ただし,上記の設定をしても,パネルメニューの「システム」=>「システム管理」以下のツールが
「システムの設定情報にアクセスする権限がありません」といってエラーになる.
# PolicyKit + ConsoleKit がらみの問題だと思うんだけど,どこをどう設定すればいいものやら..
# root で vi を使った方がよっぽど簡単だと思うし :-P
・hwclock は UTC 決め打ちにしているので,localtime にしている場合は
要修正(/etc/rc.d/rc.S)
・Xウィンドウ上の日本語入力環境は 02_x11 までは kinput2,04_xfce 以降で
は SCIM がデフォルト
・SCIM-SKK は動かないので,SKK を使う場合は uim にする必要あり
# SCIM-SKK では SKK 用の辞書を展開する必要があるらしい
・heimdal/openldap まわりは入れただけなので要調整.他と連携するような設
定はできていません.
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こじま
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