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[plamo:26976] Plamo-4.2β2
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From:KOJIMA Mitsuhiro
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Date:Thu, 16 Mar 2006 22:43:13 +0900 (JST)
- Subject: [plamo:26976] Plamo-4.2β2
- From: KOJIMA Mitsuhiro <kojima@xxxxxxxxxxx>
- Date: Thu, 16 Mar 2006 22:44:13 +0900 (JST)
以前からちょくちょく話題に出てましたが,そろそろ2.6 系カーネルをデフォ
ルトで採用した Plamo-4.2 を正式公開しようと,β2 の CD イメージを作成し,
plamo.linet.gr.jp や {www,ftp}.linet.gr.jp に置きました.
一応,メンテナ周辺の環境では動いているようですが,まだまだテストが不足
していますので,興味ある方がいらっしゃればぜひテストにご協力をお願いし
ます.
作成した CD イメージは Plamo-4.0x 同様の 3 枚組で,1 枚目がインストーラ
および Plamo のベーシックな環境を構築するためのパッケージ群,2 枚目が
KDE/GNOME デスクトップ環境と pTeX,3 枚目が contrib 以下のパッケージ群
となっています.
1 枚目の CD イメージが bootable CD になっており,CD から起動できる環境
ならばこの CD から起動してインストールできます.pTeX/KDE/GNOME 環境が不
要な場合は 1 枚目の CD のみでインストールは終了します.
CD から起動できない場合,FD ディレクトリにある bootdsk と
rootdsk.{pcmcia,usb} という FD イメージを FD に書きこんで,FD から起動
することになります.これら FD イメージのうち,bootdsk には grub と起動
用カーネルイメージが入っており必須,rootdsk.pcmcia は PCMCIA カード経由
でインストールする場合に用いるイメージ,rootdsk.usb は USB CD ドライブ
等 USB デバイス経由でインストールする場合に用いるイメージになっています.
インストールの手順等は Plamo-4.0x とほとんど変らないので,詳細について
は Plamo-4.0x の解説を参照してください.
Plamo-4.2 も基本的に従来の Plamo な環境からそれほど大きく変るものではあ
りませんが,2.6 カーネルや NPTL,udev 等,新しい技術も導入しているので,
以前のバージョンとは非互換になっている部分がいくつかあります.それらを
(思いつくまま ;-)以下に列挙しておきます.
-----------------------------------------
Plamo-4.2 の主要な変更点
・2.6 系カーネルを採用(現時点では 2.6.15.6 + unicon パッチ)
- libata を使って SATA に対応(SATA は /dev/sdXX に見える)
- cdrecord は sg 経由(dev=1,0,0 等)ではなく dev=/dev/hdc で利用可能
- サウンド回りは OSS ではなく ALSA を使用
・glibc-2.3.6 を NPTL モードで採用
- Plamo-4.0x の linuxthreads を使ったバイナリも大部分は動作するが,
Plamo-4.2 で作成した NPTL を使ったバイナリは Plamo-4.0x では動かない
- 同様の理由で,Plamo-4.2 では 2.4 系カーネルは動作しない
・動的にデバイスファイルを作る udev を採用
- /sys 以下に作られるカーネルが認識しているデバイス情報を元に,動的に
デバイスファイルが作成されるので,USB デバイス等,活線挿抜可能なデバ
イス用のデバイスファイルは,そのデバイスを接続しないと作成されないこ
とに注意.
- udev に対応していないデバイスの場合,手動で mknod を用いて必要なデ
バイスファイルを作ることは可能だが,/dev は tmpfs 上に取っているの
で,再起動すれば初期化される.
・/tmp を tmpfs 上に作成
- 再起動すると /tmp の中身は初期化されるので注意.
・X を Xorg-6.8.2 に更新
・KDE-3.5.1 に更新
・GNOME-2.12.2 に更新
・PostgreSQL 回りを 8.1.3 に更新
- contrib/Database 以下のパッケージをインストールする前に
contrib/Kerberos/heimdal-0.7.2-i386-P2.tgz をインストールする必要あり
・プリンタ回りを lpd から CUPS + gutenprint-5.0 に更新
- プリンタの設定は /etc/printcap をイジるのではなく,
http://localhost:631/ 経由の Web UI で実行.ただし,CUPS 自体の設定
(プリントを許可するネットワーク/ホスト等の指定)は
/usr/etc/cups/cupsd.conf を修正する必要あり
・IPA フォントを含む openprinting ドライバを収録
- openprinting 用のドライバが使えるプリンタは Epson/Canon のごく一部.IPA フォントは
ipagothic, ipapgothic, ipamincho, ipapmincho, ipauigothic の 5 種が利用可能
内部の仕組み等は変ったけど,ユーザーレベルでは変っていない変更点
・インストーラを 2.6 カーネル + uClibc-0.97 + busybox-1.10-rc1 に更新
・インストーラを initrd 形式から initramfs 形式に変更
・installpkg/removepkg を専用コマンド(busybox由来)を使うように変更
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