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[plamo:26976] Plamo-4.2β2



以前からちょくちょく話題に出てましたが,そろそろ2.6 系カーネルをデフォ
ルトで採用した Plamo-4.2 を正式公開しようと,β2 の CD イメージを作成し,
plamo.linet.gr.jp や {www,ftp}.linet.gr.jp に置きました.

一応,メンテナ周辺の環境では動いているようですが,まだまだテストが不足
していますので,興味ある方がいらっしゃればぜひテストにご協力をお願いし
ます.

作成した CD イメージは Plamo-4.0x 同様の 3 枚組で,1 枚目がインストーラ
および Plamo のベーシックな環境を構築するためのパッケージ群,2 枚目が
KDE/GNOME デスクトップ環境と pTeX,3 枚目が contrib 以下のパッケージ群
となっています.

1 枚目の CD イメージが bootable CD になっており,CD から起動できる環境
ならばこの CD から起動してインストールできます.pTeX/KDE/GNOME 環境が不
要な場合は 1 枚目の CD のみでインストールは終了します.

CD から起動できない場合,FD ディレクトリにある bootdsk と
rootdsk.{pcmcia,usb} という FD イメージを FD に書きこんで,FD から起動
することになります.これら FD イメージのうち,bootdsk には grub と起動
用カーネルイメージが入っており必須,rootdsk.pcmcia は PCMCIA カード経由
でインストールする場合に用いるイメージ,rootdsk.usb は USB CD ドライブ
等 USB デバイス経由でインストールする場合に用いるイメージになっています.

インストールの手順等は Plamo-4.0x とほとんど変らないので,詳細について
は Plamo-4.0x の解説を参照してください.

Plamo-4.2 も基本的に従来の Plamo な環境からそれほど大きく変るものではあ
りませんが,2.6 カーネルや NPTL,udev 等,新しい技術も導入しているので,
以前のバージョンとは非互換になっている部分がいくつかあります.それらを
(思いつくまま ;-)以下に列挙しておきます.

-----------------------------------------
Plamo-4.2 の主要な変更点

・2.6 系カーネルを採用(現時点では 2.6.15.6 + unicon パッチ)

  - libata を使って SATA に対応(SATA は /dev/sdXX に見える)
  - cdrecord は sg 経由(dev=1,0,0 等)ではなく dev=/dev/hdc で利用可能
  - サウンド回りは OSS ではなく ALSA を使用

・glibc-2.3.6 を NPTL モードで採用

  - Plamo-4.0x の linuxthreads を使ったバイナリも大部分は動作するが,
    Plamo-4.2 で作成した NPTL を使ったバイナリは Plamo-4.0x では動かない
  - 同様の理由で,Plamo-4.2 では 2.4 系カーネルは動作しない

・動的にデバイスファイルを作る udev を採用

  - /sys 以下に作られるカーネルが認識しているデバイス情報を元に,動的に
   デバイスファイルが作成されるので,USB デバイス等,活線挿抜可能なデバ
   イス用のデバイスファイルは,そのデバイスを接続しないと作成されないこ
   とに注意.

  - udev に対応していないデバイスの場合,手動で mknod を用いて必要なデ
    バイスファイルを作ることは可能だが,/dev は tmpfs 上に取っているの
    で,再起動すれば初期化される.

・/tmp を tmpfs 上に作成

  - 再起動すると /tmp の中身は初期化されるので注意.

・X を Xorg-6.8.2 に更新

・KDE-3.5.1 に更新

・GNOME-2.12.2 に更新

・PostgreSQL 回りを 8.1.3 に更新

  - contrib/Database 以下のパッケージをインストールする前に
    contrib/Kerberos/heimdal-0.7.2-i386-P2.tgz をインストールする必要あり

・プリンタ回りを lpd から CUPS + gutenprint-5.0 に更新

  - プリンタの設定は /etc/printcap をイジるのではなく,
    http://localhost:631/ 経由の Web UI で実行.ただし,CUPS 自体の設定
    (プリントを許可するネットワーク/ホスト等の指定)は
    /usr/etc/cups/cupsd.conf を修正する必要あり

・IPA フォントを含む openprinting ドライバを収録

  - openprinting 用のドライバが使えるプリンタは Epson/Canon のごく一部.IPA フォントは
    ipagothic, ipapgothic, ipamincho, ipapmincho, ipauigothic の 5 種が利用可能

内部の仕組み等は変ったけど,ユーザーレベルでは変っていない変更点

・インストーラを 2.6 カーネル + uClibc-0.97 + busybox-1.10-rc1 に更新
・インストーラを initrd 形式から initramfs 形式に変更
・installpkg/removepkg を専用コマンド(busybox由来)を使うように変更

Follow-Ups
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