[plamo:22425] Re: Nimbusフォントの使用方法について

[Chisato Yamauchi]

  山内です．

> Plamo3.3を X + afterstepの環境で使用しています。
> 最近GTK2+やQtなアプリをいろいろと使うようになり、そこで使用されている
> Nimbusフォントをかなり好きになってしまいました。
> 
> このフォントをMozillaFirefoxやemacsで使用する事は可能でしょうか？

  Xft/fontconfig 自体には，FontSet(MotifではFontList)や
代替フォントを指定するような機構は備わっていません．
#この部分は Xft/fontconfig の最大の問題点だと思っています．

  なので，Gtk2Mozilla のように Xft/fontconfig を素で使ってい
るものは，Nimbus Sans l (半角英数部) + LX Gothic(日本語部)
のような指定はできません．
#STSF には代替機構があるみたいなのですが…

  代替フォントの指定は Qt の場合は qtconfig(GUI) で簡単
にかつ十分な設定が可能です(XLFDなフォントでもXftでも)．
Pango の場合は，fonts.conf を設定し，かつ Gtk2 の方でも
適切に設定すれば可能ですが，代替の優先順位を設定できな
いようです．
#このあたりの設定は Plamo では設定済みで，KDE あるいは
#contrib から GNOME をつっこめば，適切なフォントの代替
#をするようになっています．

  で，どうしても Gtk2Mozilla でそのようなフォントの組み
合せをやりたければ，pfaedit などのフォントエディタで
日本語TrueTypeフォントに Nimbus のアウトラインを埋め込
む必要があります．

  Emacs のように XLFD を使うものの場合は，adobe-helvetica，
adobe-times を，あるいは，alias-sans，alias-serif を指定し
てやれば，アウトライン部は urw-nimbus sans l，urw-nimus roman no9 l
になります(これは Plamo 独自の設定です)．
#もちろん，XF86Config の FontPath が適切に設定されている
#必要があります(Plamo 付属の xf86config で設定してあれば，
#適切に設定されているはずです)

  XLFD を使うものでも Gtk1Mozilla のように半角部に JISX0201
を使うものの場合は，JISX0201 のフォントに Nimbus の必要
な部分を埋め込む必要があります．

> xfontselでも候補に出てきませんし、フォント名から類推してファイル検索しても
> それらしきファイルが見つかりません。

adobe-helvetica
adobe-times
alias-sans
alias-serif
urw-numbus sans l
urw-numbus roman no9 l

といった XLFD 名が xfontsel -scale で見つからないようで
あれば，FontPath が適切に設定されていない可能性があります．

==  Chisato Yamauchi  =================================