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[plamo:22301] FIVA206VLへ移行(備忘録)
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From:辰己丈夫
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Date:Sun, 11 Apr 2004 13:02:44 +0900 (JST)
- Subject: [plamo:22301] FIVA206VLへ移行(備忘録)
- From: 辰己丈夫<tatsumi-plamo@xxxxxxxxxxxxx>
- Date: Sun, 11 Apr 2004 12:58:59 +0900
東京農工大学の辰己です。
3月下旬に、IBM ThinkPad X24 の動作不良について相談に乗って頂きました皆
様、ありがとうございました。
現在、当該機は修理に出ています。
さて、その間モバイルマシンがないと困るので、2002年秋にハードウェア故障
の修理から戻ってきたまま放置されていたカシオFIVA 206VL(Crusoe 600MHz)
を使うことにしました。
当初は、修理期間中なので、やむなくプレインストールのWinMeでも…と思っ
ていましたが、やっぱり使いにくいので、MSから離れることにしました。
FIVAはCrusoe と Media GX という構成で、APMがなくACPIという構成のマシン
です。最初にこのマシンを手に入れた時は、Linuxはまともに動かなかったの
で、FreeBSD-5.0 CURRENT を導入し、毎日カーネルデバグに付き合いながら使っ
ていました。(その後、FIVAが故障し、ThinkPad X24を購入し、Plamoに戻る
のですが…。)
過去の経験を元に考えれば、ACPI ということで FreeBSD を入れるのが筋なの
ですが、Linuxの方もあれから2年経ち、ACPIが使えそうになってきましたので、
思い切って ThinkPad で使っていた Plamo3.3 入りの HDD をそのまま移植し、
FIVA で使えるように作業をしてみました。
このメールは、そのための備忘録です。
----------------------------------------
●必要なもの
lilo_22.5.8-6.diff.gz
lilo_22.5.8.orig.tar.gz
acpi-20040326-2.4.25.diff.bz2
linux-2.4.25.tar.gz
software-suspend-core-2.0-whole.bz2
software-suspend-core-2.0.0.37-incremental.bz2
software-suspend-linux-2.4.25-rev11-whole.bz2
●構築
1. まず、実メモリの2倍程度のswapが必要です。
2. FIVAのディスクでは古いLILOは動きません。
lilo_22.5.8.orig.tar.gz
をほどき、
lilo_22.5.8-6.diff.gz
を適用して、make installしてください。するとコケます。
アセンブラ関係が必要なので、Plamo-3.3/contribute などから探して
installpkg して入れて下さい。たしか dev86 と nasm を入れた記憶があります。
それでmake install しても、最後のテストのところでコケます。
FIVAがCrusoeだからなのかもしれません。でも、lilo は出来上がっているので、
mv /sbin/lilo{,.orig}
cp -p ./lilo /sbin
でインストール。
3. カーネルにパッチを当てます。
linux-2.4.25.tar.gz
をほどいて、以下の順にパッチを当てていきます。
acpi-20040326-2.4.25.diff.bz2
software-suspend-core-2.0-whole.bz2
software-suspend-core-2.0.0.37-incremental.bz2
software-suspend-linux-2.4.25-rev11-whole.bz2
4. menuconfigします。スワップと電源周りの設定は以下の通りです。
特に、swapパーティションの名前を設定する変数に注意です。
(CONFIG_SOFTWARE_SUSPEND_DEFAULT_RESUME2 の値)
これは、人によって全然違います。
#
# Software Suspend support
#
CONFIG_SOFTWARE_SUSPEND_SWAPWRITER=y
CONFIG_SOFTWARE_SUSPEND_NULLWRITER=y
CONFIG_SOFTWARE_SUSPEND2=y
# CONFIG_SOFTWARE_SUSPEND_GZIP_COMPRESSION is not set
# CONFIG_SOFTWARE_SUSPEND_LZF_COMPRESSION is not set
CONFIG_SOFTWARE_SUSPEND_NULLTRANSFORMER=y
# CONFIG_SOFTWARE_SUSPEND_DEBUG is not set
CONFIG_SOFTWARE_SUSPEND_KEEP_IMAGE=y
# CONFIG_SOFTWARE_SUSPEND_RELAXED_PROC is not set
CONFIG_SOFTWARE_SUSPEND_DEFAULT_RESUME2="swap:/dev/hda2"
# CONFIG_APM is not set
#
# ACPI Support
#
CONFIG_ACPI=y
CONFIG_ACPI_BOOT=y
CONFIG_ACPI_BUS=y
CONFIG_ACPI_INTERPRETER=y
CONFIG_ACPI_EC=y
CONFIG_ACPI_POWER=y
CONFIG_ACPI_PCI=y
CONFIG_ACPI_SLEEP=y
CONFIG_ACPI_SYSTEM=y
CONFIG_ACPI_AC=m
CONFIG_ACPI_BATTERY=m
CONFIG_ACPI_BUTTON=m
CONFIG_ACPI_FAN=m
CONFIG_ACPI_PROCESSOR=m
CONFIG_ACPI_THERMAL=m
CONFIG_ACPI_ASUS=m
# CONFIG_ACPI_TOSHIBA is not set
# CONFIG_ACPI_DEBUG is not set
CONFIG_ACPI_RELAXED_AML=y
5. さらに手でパッチを当てます。
kernel/power/proc.c
の53行目を、こんな風にコメントアウト、あるいは削除します。
/* #include <linux/kdb.h> */
これは、swsusp のML archive に4月3日頃に書いてありました。
6. /etc/lilo.conf を書き直します。
global sectionに、swapパーティションの名前
append="resume=/dev/hda2"
を追加して下さい。
7. make dep; make clean; make bzlilo します。
最後の make bzlilo で出来上がったカーネルのインストールでコケて止まりますので、
そこで、
cd /
/sbin/lilo -P ignore
でインストールして下さい。(古いliloはこれができない。)
8. その時にはいっているカーネルのバージョンのライブラリを削除し、
新しいモジュールを入れます。
make modules
rm /lib/modules/2.4.xx ← xx はカーネルのバージョン
make modules_install
9. あとは reboot してください。
10. うまく起動(dmegsなどで確認)したら root でログインして、
sync ; sleep 2 ; echo 4 > /proc/acpi/sleep
としてみて下さい。ハイバネします。もちろん、rootでなくても、
一般ユーザーでログインしてから、su しても大丈夫です。
11. ハイバネしたあと、電源を入れると、通常の起動のように動きますが、通
常 fsck がかかるところでハイバネからメモリロードをして戻ります。戻った
ら、システム時間がずれているので、内蔵時計を参照するためのコマンド
hwclock --hctosys ; date
を忘れないようにして下さい。このコマンドを入れると、X-Windowなどの場合
は、スクリーンセーバーが動きますが、タブやシフトキーにでも触れると戻り
ます。
とりあえずこんな感じで、Plamo 3.3 を元にしたシステムで、FIVA 206VL は、
非常に快適に使えるようになりました。
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