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[plamo:19364] Re: パッケージングのやり方

# 適宜改行を入れてくれるとありがたいです :-)

From: "So" <majida@par.odn.ne.jp>
Message-Id: <006d01c33962$26020270$0800a8c0@workstation>

> glibc-2.3.2をgcc-3.2.1もしくはgcc-3.2.3でビルドしてcheckinstall-1.5.3でパッ
> ケージングしました(1)。

> そしてそれをクリーンインストールしたシステムにinstallpkgするとたとえ
> ばGLIBやblackboxといったようなものがビルドできなくなります。

> しかし、(1)の時点でビルドする際には何の問題も起きません。自分としては
> ldconfig等が静的リンクされているせいなのかと思いましたがどうなのでしょうか？

実際にやったことがないのでよくわかりませんが、glibc のバージョンが変わっ
てしまって、API の互換性が失われているのが原因なのかな、とか思っていま
す。

新しい glibc-2.3.2 をインストールすると、/lib/libc.so.6 が新しい glibc
を指しますので、以後全てのバイナリにこれが使われてしまいます。

その後、glib や blackbox をビルドするときに、どのような文句を言われて
ビルドできなかったのかがわかれば、もうちょっと詳しい状況分析が可能です。

> また/newというディレクトリを作ってprefix=/new/usrでビルドして/newでmakepakし
> たものをinstallpkgするとインストールされたldconfigがなぜか/new/usr/etcに
> ld.so.confを見に行こうとします。これはどうしてでしょうか？

ビルド中に、prefix=/new/usr が定数として埋め込まれてしまうためでしょう。
作るときには、prefix=/usr としておかないとまずいです。

> plamoの開発者の方々は日々どのようにパッケージングしているのでしょうか？

make install の時だけ、prefix を差し換えるとか、

    make install prefix=/new/usr

あるいは、このような用途向けに DESTDIR というのが使える場合があって、

    make install DESTDIR=/new

のようにするとか。

まぁ、このあたりの技が全く使えない場合もあって、最悪の場合、手動で配置
することになります。といっても、シェルスクリプトをごりごり書くだけ(と
いってしまえば簡単ですが、もちろんめんどくさい)なんですけどね。

> 自分でもディストリビューションが作りたいです。最適化しまくって。

最適化、というのは、コンパイラの最適化オプションを最適化する(なんじゃ
そりゃ)ってことでしょうか。面白い試みですが、gcc や glibc に対しては、
ちょっと控え目にしておいた方が安定するかもしれません。

> linuxfromscratchは手間がかかりすぎるので、ディストリビューションの
> glibcとgccのバージョンを最新にしておいてから必要なものを動的リンクで
> パッケージングして、それをすべて別のパーティーションに展開という方法
> でやろうと考えたのですが。これで大丈夫ですか？

glibc と gcc を最新に上げて、その環境が正しく動作すれば、あとはどうに
でもなります。あ、binutils も忘れずに追従させてくださいね。

と、実は、このあたりがかなりデリケートなので、単純に作って突っ込んだだ
けではなにかと謎の不具合が起きてしまいます。

以前、知人がこのあたりを全自動化するスクリプトを書いて、make world で
全部作り直す、みたいなすごいことをやっていたのですが、そのときは、

1. 新しい環境(本番稼働)用の root(以下 newroot) 以下を別に用意して mount
2. gcc と binutils を 手元の環境でスタティックリンクで作る
3. 新しい gcc で glibc を作って newroot にインストール
4. newroot に必要なファイルをコピーして再起動
5. gcc と binutils を 新しい glibc の環境でダイナミックで作る
   (gcc と binutils のバイナリは 2 で作ったものを使う)
6. 他ひたすら作る

みたいなことをやっていた記憶があります。ちょっと手順が実際とは違うかも
しれませんが。

あと、これをやっていたのは、glibc-2.0 の頃で、最近の glibc は、マイナー
バージョン館で微妙にシンボルの移動とかが発生しているので、この方法でも
まだ不完全なんですよね。
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田原 俊一   jado@flowernet.gr.jp, shunichi_tahara@zenrin.co.jp
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FingerPrint:  16 9E 70 3B 05 86 5D 08  B8 4C 47 3A E7 E9 8E D9
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References
[plamo:19361] 繝代ャ繧宴�上盡礒球皸磚医皋紕裨�To: <plamo@linet.gr.jp>, So
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