[plamo:15574] Re: Inspiron 4100 (Note PC)

[YAMAGUCHI Shingo]

山口@金沢市 です。

XFree86 3.3.x + カーネル 2.2.x の環境から離れて久しいので
思い出しながら書きますが...

<20021007.182801.74750272.hidenori@padc.mmpc.is.tsukuba.ac.jp>の記事において
hidenori@padc.mmpc.is.tsukuba.ac.jpさんは書きました。

> さて、今度は別件です。DELLのInspiron4100というマシン(Note PC)に急
> にplamo2.2をインストールして環境設定しなければならない用務ができて
> しまったのですが、Xの設定でコケてしまいました。具体的にはマウス(M
> icrosoft: USB工学マウス)が反応してくれない状態なのですが、XF86Set
> upのどのマウスでApplyすれば反応してくれるようになるのでしょうか??

もし XF86Setup で生成された設定ファイル(XF86Config)と、X を立ち
上げようとしたときのログを示していただければもう少し詳しい状況が
わかると思います。

とりあえずノートならタッチパッドが使えます。通常の PS/2 マウスと
同じように設定すれば使えるはずです。

で、USB マウスですが、XF86Setup からだとうまく設定できないかも
しれません。設定するためには、USB マウスに対応するカーネル
モジュールをあらかじめロードしておく必要があります。

使い始めるときもカーネルモジュールをロードしないといけないので、
次の方法で設定してみてはいかがでしょうか?

  1. USB デバイス用のカーネルモジュールが揃っているか確認します。
     Plamo デフォルトのカーネルから変えていない場合は入っている
     はずです。自分でカーネルを再構築した場合はコンパイル時の設定を
     確認すればわかります。
  2. USB hotplug の設定をします。
     (必ず必要というわけではないがやっておくと楽)
     usbmgr(カーネルが 2.2 系のとき)または、murasaki(カーネルが
     2.4 系のとき)をインストールします。パッケージでは用意されて
     いないので、ソースからコンパイルしてインストールします。
  3. USB 機器を接続します。
     マウスの場合特に問題なく認識されるはずです。2. の手順を省略
     した場合は手動で該当するカーネルモジュールをロードします。

  ここまでで USB マウスが Linux 上で認識されます。

  4. USB マウスに対応するデバイスファイルがあるか確認します。
     キャラクタデバイスで、
       メジャー番号180/マイナー番号16〜31
         /dev/usb/mouse0 〜 /dev/usb/mouse15
       メジャー番号13/マイナー番号32〜63
         /dev/input/mouse0 〜 /dev/input/mouse31
         /dev/input/mice
     あたりがあれば大丈夫です。この辺は使用するカーネル
     モジュールによって変わります。ない場合は mknod で作ります。

     lsmod して、mousedev がロードされている場合後者のデバイスを
     使うことになります。

  5. XF86Setup で、とりあえずタッチパッドを使うようにしてセット
     アップし、設定ファイルを生成します。

  6. できた設定ファイルのマウス部分を編集します。
     デバイスは USB マウスに対応するデバイスに変更します。
     プロトコルはホイールマウスの場合 ImPS/2 でたいてい何とか
     なると思います。
     ホイールなしで 2 ボタンの場合はそれ以外の項目は変更しなくても
     大丈夫です。

ここまでで X を立ち上げればとりあえず立ち上がってマウスが使える
ようになっていると思います。あとはホイールがある場合、ホイールを
使えるように設定(ZAxisMapping)すればいいかと思います。

ざっくりと流れを書いただけですので、個々の項目でわからないところ
などがあればまた聞いてください。
-- 
山口 真悟 (YAMAGUCHI Shingo)
shingo-y@spacelan.ne.jp
shingo@kip.iis.toyama-u.ac.jp