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[plamo:15151] pdf 関係について



 以前話題となった、TeX で作った dvi ファイルを PDF にする件ですが、最近
情勢が変わり、Linux でも割と簡単にうまくいくはずなので報告しておきます。
まず dvipdfme ですが、サポートが打ち切りとなり、dvipdfm-cjk として、韓国
を拠点として開発がつづいています。

・dvipdfm-cjk
  http://project.ktug.or.kr/dvipdfm-cjk/ から
  dvipdfm-cjk-20020605.tar.gz を get。
  ./configure --prefix=/usr; make; make install

  out2uni.c をネットで検索するなどして get。
  gcc -DEUC -o out2uni out2uni.c
  cp out2uni /usr/bin

  準備完了なので、

\documentclass[a4j]{jarticle}
\usepackage[dvipdfm,colorlinks,bookmarks=true,bookmarksnumbered=true]{hyperref}
\usepackage[dvips]{graphicx}
\begin{document}

\section{前書き}
\hypertarget{前書き}{}
\hyperlink{後書き}{後書き}にジャンプします。

テキストの殿堂は\href{http://rakunet.org/TSNET/}{TSNET}にあります。

\section{フォント}

dvipdfmを使えば
フォントのサブセットを{\bf ベクトルフォント}のまま埋め込むことができます。

\section{画像}

graphicsパッケージの使用例です。

\scalebox{.75}{縦横$3/4$倍}\hspace{8mm}\scalebox{1.5}[.5]{縦0.5倍、横1.5倍}

\resizebox{20mm}{12mm}{横が20mm、縦が12mm}\hspace{8mm}
\resizebox{20mm}{!}{横が20mm}\hspace{8mm}
\resizebox{!}{14pt}{縦が14pt}\hspace{8mm}

\textcolor{red}{Graphics}
\colorbox{blue}{\textcolor{white}{ブルー}}
\newpage
\pagecolor{yellow}
\section{後書き}
\hypertarget{後書き}{}
\hyperlink{前書き}{前書き}に戻ります。
\end{document}

  のような test.tex を作り、

  platex test
  platex test
  jbibtex test
  out2uni test
  platex test
  dvipdfme test

  とすると PDF 文書の出来上がりです。あっけないです。CMap なども全部準備
  してくれて、いたれり尽くせり。しかし、一般に ghostview ではプレビュー
  できません。Win の Acrobat Reader 5.0 では Ok なのがしゃく。

・xpdf

  http://www.foolabs.com/xpdf/ から以下のファイルをダウンロード。
  xpdf-xxx.tar.gz, t1lib-1.3.tar.gz, freetype-2.0.9.tar.gz, xpdf-japanese.tar.gz

  t1lib, freetype, xpdf の順にコンパイル(freetype では ldconfig と 
  /etc/ld.so.conf の変更、xpdf では以下が必要かも。それ以外は指示に従う)。
  ./configure --with-freetype2-library=/usr/local/lib \
    --with-freetype2-includes=/usr/local/include/freetype2

  これで、

  xpdf test.pdf

  とすると、めでたくプレビューもできると思います。こんなのもディストリ
  ビューションに入っていたらかなり宣伝効果はあるかも:-)。

上記内容は自由に使って下さい(at your own risk)。

--
本田博通(閑舎)
テキストとスクリプトの http://rakunet.org/TSNET/


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