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[plamo:14817] Re: PlamoLinuxのソフト互換性について。
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From:Shun-ichi TAHARA (田原 俊一)
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Date:Tue, 23 Jul 2002 11:28:31 +0900 (JST)
- Subject: [plamo:14817] Re: PlamoLinuxのソフト互換性について。
- From: Shun-ichi TAHARA (田原 俊一)<shunichi_tahara@xxxxxxxxxxxx>
- Date: Tue, 23 Jul 2002 11:26:13 +0900
From: Tomota-Kamura <t-kamura@tech.khi.co.jp>
Message-Id: <02Jul23.104848jst.119048@out2.bw.khi.co.jp>
> 私はMacOS9.x MacOS X Win2000をつかってますが、MacOS と Winのソフトでは
> お互いに動作しないプログラムであることは知っています。しかしながら、例えば
> RadHatやPlamoあるいはVine,Debian GNU/Linux,TurboLinux など、さまざまな
> ディストリビューション、そして、tgzやdebやrpmなどのパッケージソフトの相互互換
> というのはあるのでしょうか?
ある程度はあります。というか、かなりあります。
いくつかの要素がありますが、
・リンクしているライブラリ
・参照しているファイルやディレクトリの位置
・呼び出している他のプログラム
あたりに互換性があれば大丈夫です。
後ろ2つは、設定ファイルとかで変更できれば問題ないのですが、時々バイナリ
に埋め込まれている場合があって、問題になるときがあります。が、この場合は、
該当ファイルに対してリンクを飛ばすとかの方法で回避できることもあります。
PlamoとかSlackwareとかは、他のLinuxと、/etcの構成などがかなり違っていま
すので、ここで引っかかることが時々あります。
ライブラリに互換性がないときには、Windowsばりに、問題となるライブラリご
と持ってくれば動くこともありますが、恒久的に使おうというのであれば、必要
なバージョンのライブラリを自力で入れるとか、パッケージで持ってくるとかす
るほうが無難でしょう。あるいは、別のバイナリを探すとか、自分で作るとかし
た方がいいかもしれません。
Plamo-1.4.x だと、libc が libc5 ですので、Plamo-2.x を含めて、glibc 化が
進んでいる外のシステムからバイナリを持ってくるのはかなり至難の業です。
ものによっては、(gettextやpthread等の制限で)自力でバイナリを作成すること
すら困難なものもあるかもしれません。
ちなみに、Plamo-2.2.x/3.0 は、Vine-2.5 と、ライブラリ構成が酷似していま
すので、ファイル位置の問題さえクリアしていれば、かなりそのまま動くんじゃ
ないかと踏んでいます。
> 私の感覚で考えてしまうと「ディストリビューションやパッケージが少しでも違うと動作しないのでは?」
> と思ってしまいます。(Mac Win の違いのような)
商用ソフトとかでは、あまり先走ったバージョンのライブラリを要求したり、マ
イナーなライブラリをリンクしたりすると、肝心のRedHat系ディストリビューシ
ョン間でのバイナリ互換性もなくなってしまいますので、かなりおとなしめのラ
イブラリをリンクして、その他は静的リンクしたりしていますので、libcのバー
ジョンさえクリアしていれば、大抵大丈夫だったりします。
# しかし、UNIX間だと、最近はLinuxとFreeBSD間でも、MacOSとWindowsよりは近
# いんじゃないかという気が。
> 依存関係やカーネルバージョンなども考えると、Linuxのディストリビューションの違いに対して、
> 極端に敏感になってしまいます。(インストールや設定の手間が多いい分だけに・・・)
依存関係は、手元でクリアしてしまえばいいだけの話なので、あまり深刻なもの
ではありません。商用でないRedHat系パッケージなら、手元にRedHatがなくても、
specを掘れば必要なパッケージはわかりますし。
カーネルのバージョンが問題になるようなアプリケーションはほとんどありません。
> 以前はPC-UnixといえどもUnixなのだから、全てのソフトは使えると信じていたのですが・・・。
コンパイルすれば使えますよね。バイナリパッケージだと、同じディストリビュ
ーションでも、バージョンによって互換性がなくなったりすることはままありま
す。ディストリビューションを横断する場合でも状況は似たようなものです。
> また、本にもそう記述されてました。実際Linuxと言う"単語"もUnixとは違うモノですし・・・・。
> この辺りの世界観とは今後Linuxを使っていく上で非常に重要な”概念”のような気がしてなりません・・・・。
> が、しかし、入門書を読んではいるのですが、いま一つ明確なスジが理解できません・・・。
>
> この辺りは皆様はどう理解しているのか、ぜひご教示願いませんでしょうか?また、良い参考WEBや
> 書籍がありましたら、ご紹介お願い致します。
このあたり、ちょっと漠然としていてよくつかめていませんが、おそらく、加村
さんが考えておられるようなレベルでの、明確な「UNIX」というものが存在しな
い、と思ってもらえればちょっとはすっきりしませんか?
どちらかというと、「UNIX」と総称される文化圏があって、そのカテゴリに収ま
るいろんなOSがあって、その1つにLinuxがあって、Linuxは、さらにいろんなデ
ィストリビューションがある、って感じなんですが。
--
田原 俊一 / jado@flowernet.gr.jp, shunichi_tahara@zenrin.co.jp
- References
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- [plamo:14816] PlamoLinuxのソフト互換性について。, Tomota-Kamura
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