Plamo Linux のユーザである北海道の島田さんから FAQ リストをいただきま した。ユーザの視点から見た問題点がうまく整理されていると思います。また、 樋口さん、石岡さん、出沢さん、小林さんからも有益なコメントをいただき、 追加しています。合わせて、金沢市の小島さんより頂いたダイアルアップユー ザ用の IM の設定方法、ZIP Plus ドライブを使う方法を取りこみました。
みなさん、ありがとうございます m(_ _)m
それぞれのアプリケーションをコンパイルして、それを動かすのに必要な設定フ ァイルなどをtarでまとめ、gzipで圧縮したものです。Plamoの場合、make 済みのアプリケーションが1つにまとめられています。
しかし、Plamo(Slack)の.tgzは、そのアプリに必要な他のアプリとの依存関係は ほとんど考慮されていません。その点から言うと、RedHat(.rpm), Debian(.deb) のパッケージシステムのほうが優れています。しかし、手軽に扱えるという捨て難 い利点があります。
rootになって installpkg を使います。
#installpkg /cdrom/....../XYZ.tgzこれにより、そのパッケージ用に指定されたディレクトリを作り、ファイルをコ ピーし、リンクを張ったり、必要な操作が自動的に行なわれます。
今までインストールしたもの、すでにインストールしているかの確認したい場合 ですね。Plamo では、/var/log/packagesの中に、インストールしたファイルの一覧が、テキストファイルであります。これを見ると、どんなファイルが、どこのディ レクトリにあるか分かります。
pkgtool コマンドの View コマンドを使えば、インストール済みのファイルの一覧とパッケージの内容を表示することができます。
/var/log/packges/XYZ のファイルには、doinst.sh というファイルがあることになっていますが、実際にはありません。ドキュメント や、サンプルのように、ファイルのみのパッケージには。doinst.sh はありません。
doinst.sh は、そのパッケージを動かすのに必要な設定(ユーザを登録した り、依存関係のあるアプリがないときにはインストールを中止することもある) をするシェルスクリプトです。
このスクリプトは、インストールの終了(異常終了でも)時に、/var/log/script/ の中に、名前を変えて収められます。これを読むと、どのような操作でインストールが失敗したかが分かります。
*.tgz は単にtar して、gzip したものですので、
$ gzip -d XYZ.tgzで、XYZ.tar ができます。後は、
$ tar xvf XYZ.tarで、そのディレクトリに展開されますので、ゆっくり doinst.sh を読んで下さい。
あるいは $ tar xOfz XYZ.tgz install/doinst.sh | more でdoinst.sh だけを読むことも可能です。
Plamo LinuxではLESSOPEN環境変数を"|lesspipe.sh %s"に設定しているので、less XXX.tgz で入っているファイルのリストを見ることが可能です。また、FDというプログラムで見ることも可能です。
removepkg を使います。
# removepkg XYZでアンインストールできますが、インストール後にファイルができていると(ログ ファイル、設定ファイルなど)削除されないディレクトリもあります。 /var/log/packges/、/var/log/script/の中の関係ファイルも削除されます。(plamo-faq.txt 参照)
逆に、変更した設定ファイルなどが消去されることもありますので、必要ならばバックアップを取るようにしてください。
removepkg の代りに pkgtool コマンドを使えば、消去したいパッケージにXマークを付け、一括消去することも可能です。
Red Hat の .rpm や Debian の .deb を .tgz に変換する alien というコンバータがあります。(plamo-faq.txt 参照)
Apache の設定ファイル、/usr/local/etc/httpd/conf/access.conf にある、 phpLogging off を、on にしてください。そして、カウント用のファイルのあ るディレクトリのパーミッションを以下のようにして変えます。(正常にイン ストールできていればそうなっているはず)
# chown nobody.nogroup /usr/local/etc/httpd/cgi-data
このファイルは pgSQL がクライアントとのデータのやりとりに使っているファイルで、終了時に削除されずに残っていたようです。pgsqld を起動しているスクリプト /usr/local/pgsql/bin/pgsqld の 30 行目あたりに
case $1 in 'start') if [ -x $POSTMASTER ]; then if [ "X$pid" = "X" ]; then # $POSTMASTER + if [ -S /tmp/.s.PGSQL.$PGPORT ]; then + echo "removing /tmp/.s.PGSQL.$PGPORT" + rm -f /tmp/.s.PGSQL.$PGPORT + fi+ で示した行を追加してください。 このファイルを /usr/local/pgsql/bin/pgsqld にコピーして使うことも可能です。
金沢市の小島さんより、ダイアルアップ用にMew (が使っている IM の設定ファイルである ~/.im/Config)の設定方法をいただきました。
ダイヤルアップ接続ユーザーのためのIM セットアップ方法 plamo-HOWTO の 12 章「12. Mail の設定方法」に説明がある通り、 imsetup コマンドで~/.im/Config ファイルの雛型を作成した後、 自分の環境に合わせてConfig ファイルを修正します。
## Servers Smtpservers=xxx.host.ne.jp # プロバイダのSMTP サーバのアドレス ## imget specific PopAccount=hoge/POP@xxx.host.ne.jp # pop ユーザ名/POP@プロバイダのPOP サーバのアドレス ## imget すると毎回パスワードを聞かれてうっとおしいので ~/.im/password ## ファイルを使います。(password ファイルの内容は後述) UsePwFiles=yes # use password files PwFiles=password # password files (relative to ~/.im/) ## オフラインで送信したメールを一旦 ~/.im/queue に貯めます。 JustQueuing=yes ## メールの一覧にBody が入っても嬉しくないので Form=%5n %m%d %-14A %-40S ## 良く使うメールアドレスを ~/.im/Aliasas に書いておくと便利 AliasesFile=Aliases # relative to ~/.im/ ## Message-Id: を付けたくない人は MsgId=off
# <protocol> <server> <user> <password> pop/POP xxx.host.ne.jp hoge himitsu
# ニックネーム:メールアドレス plamo : plagia@linet.gr.jp linux-users : linux-users@linux.or.jp
fetchmail はメールサーバから取りこんだメールを fetchmail を動かしたホスト宛てに送りますが、その際にホスト名を IP アドレスに変換する作業が必要になります。 PPP 接続や IP masquerade 経由で使っている場合、そのマシンのホスト名が公式な DNS に登録されていないため、DNS に問い合わせるとタイムアウトするまでの間待たされることになります。 対策としては、自分のホスト名を /etc/hosts の localhost に登録してしまう手段があります。
DOSのファイルシステムにはオーナやパーミッションの概念がありませんので、変更することはできません。これらは mount 時に指定したuid や gid で指定することが可能です。/etc/fstab に
/dev/hda1 /win95 vfat noauto,user,umask=002,gid=100,quiet 1 0と書いておくと一般ユーザからも /dev/hda1 がマウント可能になり、 user は mount したひと, gid は 100 で group でも書き込み可になります。
このメッセージは biff というコマンドが出しています。biff y でメッセージ表示、biff n で表示抑制されます。表示が不要ならば ~/.cshrc に biff n の行を追加してください(デフォルトでは biff y になっています)。
ちなみに biff という名前は、BSD UNIX開発者の一人が飼っていて、郵便配達人が来れば吠えて知らせてくれた犬の名前に由来しているそうです。
http://www.torque.net/~campbell/ で imm.tar.gz というテスト中のドライバが公開されています。このドライバを make すると、imm.o というモジュールができます。これを
/lib/modules/
# depmod -a # insmod immで ZIP Plus ドライブが使用可能になります。