Plamo 3.1 がリリースされています (May 19).
位置付けは,plamo 3.0 のバグフィックス + 機能強化版となっています.
plamo/98 については,今回の 3.1 への更新はありません.内容は 3.0 のままです.
3.1 のおもなスペックは以下の通りです.
当初は 2.4.21-pre7 あたりにする予定でしたが、 このカーネルは IDE の認識回りに問題があったので, 結局 2.4.20 +各種パッチ,というカーネルになりました.
カーネルのコンパイルオプションは,CPU は 386 のままですが, APIC/ACPI は off,Highmem 対応は ON, APM はモジュール化, という設定にしています.ただし, インストーラのカーネルは Plamo-3.0 のままなので, 利用可能な周辺機器は Plamo-3.0 と同じです.
kernel の ptrace hole, glibc の xdr hole,openssl, cvs 等
ほぼ最新の XFree86 環境が提供できるようになりました. フォント回りの設定もいたれり尽せりなので, 新規に xf86config で設定すれば,非常に快適な環境が構築できます.
最新の KDE 環境に更新できました.KDE/GNOME といったディスクトップ環境は重いと言われてましたが, KDE-3.1.1 は,高速化を重視したチューニングを施してあるようで, かなりスムーズに動く印象です.特に (Apple が採用して話題となった) Konqueror はなかなかスゴくて, (高速化されたという) Mozilla-1.3 に比べてもキビキビ動く印象です.
CDboot 時は syslinux のメニュー画面で eplamo を指定, FDboot 時は bootdsk + erootdsk を利用すれば英語版のインストーラが起動します.
AfterStep の更なる作り込み + 各種設定ファイルの改良による個人環境の充実. 日本語入力まわりもかなり気合いが入っています.
Pager を使うと Shade なウィンドゥが消滅する事がある不具合が修正されています.
XTT-1.4.2.tgz はイタリック体生成時のバグなどを修正するものです.
アップデートの内容は以下の通りです.
Update X-TrueType (X-TT) to version 1.4.2 (Chisato Yamauchi,After X-TT Project):
- Fixed several bugs of make_up_italic_bitmap() function.
- Changed the order of priority of mapIDRelations in JISX0208 and
JISX0201 code converter. The windows ucs2 is given the highest
priority for kochi-substitute Japanese fonts.
- Fixed code relation in cc_jisx0208_to_std_ucs2() function
(not 0x215d -> 0x00b1 but 0x215d -> 0x2212)
- Added minor improvements.
このパッチ済み libX11.so.6.2 を使用すると,xwnmo/Wnn7 使用時に Mozilla + Frash 6.0 r79 でのクラッシュを回避できるのを確認しました.
これは,
Bugzilla Bug 2961 [Linux]Flash 6でクラッシュする
に対処するパッチがでましたので,これを適用したパッケージです.
この Bug 2961 の現象が起こる方は,以下に用意しましたので,
こちらを利用してください.
nv_drv.o と XAA との組み合わせで X がクラッシュすることがあるようです. もじら組の小池さんを中心に After X-TT の方で調査し, パッチができたのでそれを適用した libxaa.a を作成し, 以下においてあります.
特に USB マウスを BIOS で PS/2 にみせかけている場合などで,
マウスの挙動で WM が SEGV する事があるようです.
SIGBUS や SIGSEGV の時は自動的に再起動するように改良した
AfterStep のパッケージが以下に用意されています.
POP でメールを取得しにいってもエラーになってしまう.
/etc/inetd.conf に設定されている ipop3d
が存在しないためです.
/usr/sbin/popper -> ipop3d のリンクを作成すれば解消しますが,
qpopper には別に固有の不具合があり,
(セキュリティ情報
を参照してください.),
これの対策済パッケージが下記に用意されていますので,
こちらに Update することをお勧めします.
これはインストーラの a1/maketag,
65〜67 行目で指定されている,fgrep が原因です.
これを grep に変更することで解決します.
次のコマンドをインストールに先立ち実行することでも解消できます.
# cd /usr/bin # cat > fgrep << EOF #!/bin/sh grep $@ EOF # chmod 755 fgrep
vi を使って /usr/bin/fgrep の内容を上記と同じ内容にすることでも, 解消できます.
この件は, [plamo:19402] plamo 3.1 から続くスレッドや, [plamo:19652] Plamo3.2のEXPERTインストール も参考にしてください.